社長の梅垣です。

本日は弊社の得意先である盛岡の工務店、杢創舎さんを訪問いたしました。

杢創舎さんは、無垢の県産材を用いて、伝統技法である木組みの技術を活用して住宅を作る工務店さんです。

県産材を多く取り扱っております、我が一戸製材所の木材も、数多く取り扱っていただいております。

所在地

〒028-4125
岩手県盛岡市好摩字芋田向85-20
杢創舎(HPはこちら)

「木材を大切に使う」思想を基に家づくりをする工務店

杢創舎さんは、古来より寺社仏閣等に用いられてきた木組みの技術を応用し、住宅を作り上げるプロ集団です。

木組みの技術を使うことで、強度はそのままに様々な木材を組み合わせて使用することができ、木材を無駄なく使い切ることができます。

強度についても、熟練の職人が何度も確認しながら刻んだ組手となっているため全く問題ないのですが、近年の災害に対する耐震強度を担保するために補助金具を使用し、さらなる強度向上を図っています。

古いものを大切に、「いつか使う」の精神で。

杢創舎の社長さんは、現場で「これ捨てちゃうんだよね」のひとことを聞き逃しません。

「何かに使えそうだ」と思えば、どんなものでももらってきて、手を加えたり補修したりして、次の貰い手につないだりしています。

その時代に作られたものを現代風に翻訳して、次のお客様に届けている…という感じです。

製材を生業としている私たちにとっても喜ばしいことです。

この日は大正時代に柿の木で作られた火鉢を補修する工程に立ち会いました。

「いろんな時代の古い道具が次々に運び込まれるので大変です」と、塗装職人の安藤さんが笑っていました。苦労とやりがいが見えます。

古民家の梁や柱に使われている木材も、良好な状態でまだまだ使える材が残っていたりします。

いつか使われることを待つ古材がたくさん眠る工務店さんです。

未来を担う若い職人たち

杢創舎さんでは若手の育成も順調に行われており、今日訪れた現場ではほぼ若手のみのチーム編成で建築作業を行っておりました。

工場には下半身にハンディキャップを持ちながらも技術の研鑽に励む大工さんも。

古くからのベテラン職人は、言葉で伝えることをあまりしません。

目で教え、背中で語る、昔ながらの職人が多い中、こうした技術継承が行われていることは、製材事業で食っている私たちのようなものにも喜ばしいことです。明るい未来が見えてきます。

※帰りには若い職人さんたちに、コーヒーやお菓子を配って注意を引いた後、一戸製材所で取り組んでいる木材サッシのことについて説明し、営業を欠かしません。一応社長ですので(笑)

若手大工さんたちに賄賂(?)開始…!

木材をふんだんに活用した住宅をお考えならぜひ杢創舎さんへ!

決してローコスト住宅を作る工務店ではありませんが、本物の良いもの、良い家を作るレベルではかなり安いと思います。的確な仕事に見合った適正な価格と思います。

仕事が途切れずに、毎日木にしっかりと触れて木と会話しているのは、我々製材所と何か通じる所がありますね。

私も学ぶところがとても多いです。

木材の使用についてかなり強いこだわりを感じられる工務店さんですので、ぜひご検討いただきたいと思います。
(ひいては、弊社の木材も使っていただけることになりますので…!)

本社事務所に併設して、ライブ演奏や専務(社長の奥様)ご自慢のお手製ピザを楽しめるカフェスペースもございます。

いろいろと楽しめる空間ですので、ぜひご見学だけでも!

所在地

〒028-4125
岩手県盛岡市好摩字芋田向85-20
杢創舎